オーストラリアをバイクで一周ツーリングをいよいよ実行する事にした。工程は2024年4月8日羽田発→シドニー 約3か月後に羽田空港着の工程。

バイクを手に入れる
さて、ツーリングをするのに必要なバイク。様々なサイトで紹介がありますが、主な方法は3種類。
1、自分のバイクを持っていく。(持って帰る必要がある)
2、バイクをレンタルする
3、現地で買って、売ってくる
この3種類に関しての情報は様々なブログで発信されています。でも、いろいろな制約があり一筋縄ではいかないことが分かりました。

1、自分のバイクを持っていく。(持って帰る必要がある)
 先ず、自分のバイクを持っていく(持って帰る)を考えました。持っているバイクはスズキのV-Strom1000。Giviのサイドパニアなどを取り付けていて、ツーリング仕様に出来上がっています。乗り慣れているし、適度な排気量なのでロングツーリングには最適だと考えました。
 いろいろなサイトを読みながら、自分で貿易会社や輸送会社に連絡を取ってみますが…どこに連絡してもよい返事が得られません。
 どの業者さんも、「今はやってません」ばかり。(2023年10月時点)
 自前でバイクを海外に送り、パリダカやらに出場しているバイクショップを見つけてメールと電話で相談したところ、貿易会社がバイクの輸送をしてくれないのはロシアのウクライナ侵攻の影響であることが分かりました。
 そもそもバイクは危険物。ガソリンとオイルを抜いてバッテリを外した状態にしてから木枠梱包して見えない状態にして運んでもらうのですが、この状態でバイクに爆発物を仕掛けられて分からない。個人輸入(輸出)を個人ではできない(信用されない)事が分かりました。コンテナに混載する事になるが、バイクは危険物扱いで、もともと断られる確率が高かった。現在は、ロシアによるウクライナ侵略でテロに対する警戒から100%断られるとの事でした。
 よほど信用されている企業が企業に送る(B2B)であれば可能かもしれないが。。。と言う事でした。また、他にもオーストラリアの側の通関手続きがものすごく遅く、2~3週間かかる。
いつ通関できるか?個人の輸出入の場合はどれ位かかるか、は運次第。その間、港でずっと待っていられますか?って事でした。
 最近は木枠梱包もオーストラリアの検疫で引っかかるケースが出てきた。意地悪としか考えられないが、虫が付いている可能性を指摘される。税関も一か月ぐらいストをやっていた。
諸事情で自分のバイクを持っていくのは諦めたほうが良いよ。との情報を得ました。なので、今回は自分のバイクを持っていくのを諦めることにしました。

2、バイクをレンタルする
 レンタルバイクのサイトを確認しましたが、やはり高い。少し大きいバイクは3か月で120万。長期レンタル割引きで×0.8が適用されても100万します。オーストラリア縦断、横断をレンタルバイクでやった!と言う人もいる様ですが、更に長期、長距離の場合はどうなる?が書いてありません。
 今回の計画は、オーストラリア一周です。なので、途中でメンテナンスした場合の扱いもよく分かりません。なので最初から詳細検討をするのを諦めました。

3、バイクを現地で買って、乗ってから売って帰る
 結局、一番大変そうで一番高そう、と一番最初の印象で思った方法が一番安そうです。
 ツーリングをするにあたって、バイクの条件は、燃費が良い事、雨天時にカーナビとして使うスマホを保護するためにスクリーンを取り付けられること、振り分ける荷物がタイヤに絡まないようにバーが取り付けられること、後ろにハードパニアを取り付けたい(野生動物に食料品を狙われない様にするため)。の3つの条件です。
 Bikesalesというサイトでバイクの個人売買が出来るのですが、サイトをよく見ていると、個人売買だけでなく中古のショップもバイクを掲載しています。今回私は、中古バイクショップを利用することにしました。自身は旅行者で、例えば留学や仕事でオーストラリアに長期滞在している人は、じっくり探して、売買交渉をすることが出来ます。が、自分は時間が無い。個人売買で行うと様々な売買手続きや保険手続きを自前で行う必要があり、これも時間が無い。との判断で、Bikesalesのサイトから3社ほどのバイクショップを割り出して、直接、その中古バイクショップのサイトにある在庫から選んで交渉する事にしました。
 良さげなバイクを見つけては「これを4月上旬に買いたいのだけど・・・」とメールをして交渉しました。交渉しても「これは売れちゃうよ」「3月になったら連絡してね」とか、どのお店も結構冷たい対応でしたが、粘り強く・・・最終的にTeam MOTOのブリスベン店舗に合ったYAMAHAのMT03を52万で妥結。シドニーの店舗まで送ってもらう送料3万円を加えた55万円を三菱UFJ銀行からBikeBizの口座に振り込んで取引成立となりました。

最終案は3
 シドニーに到着したのは2024年4月10日。翌日にTeam MOTOのシドニー店に取りに行く事にした。eam MOTOのシドニー店はシドニーの郊外、ブラックタウンと言う町にあります。電車で約30分ほど…電車でブラックタウンに向かいます。最初に乗った電車の行き先表示から、ブラックタウンに行かない電車?と焦って、隣に座っている女性に確認したら、やはり違う電車に乗ってました。

慌てて次のキーステーションで降りて時刻表を確認。無事にブラックタウン駅に着きました。ブラックタウンからはバス。オーストラリアでの初乗車ですが、運転手さんに行き先を確認して、乗り方も教えてもらい(クレジットカードで乗れちゃう)Google マップで自分の位置を確認しながら降車バス停で間違いなく「停車ボタン」を押して…初めての電車とバスで、ドキドキしましたが、何とか午前中に店に着く事ができました。


 店のスタッフに挨拶して、ブリスベンから送ってもらったバイクがある事を確認しましたが、整備場のメンテの順番待ちとの事。うーむ、今日来る事は伝えてあったのに、段取りの悪さが気になる。諸々の書類(契約書やら、保険の申し込みやら)を書いていると「バイクに整備にまだ時間がかかるから、昼飯でも食べてきてよ」って言われ…徒歩20分ほどのカレー屋さんへ訪問。まあ、美味しかったのだけど…Team MOTOに戻ったら突然!「市民番号が必要」と言い出した。コレは自分で州役所に行って取得しなければならないと言う。最初に言えよ!って思う。
 州役所の場所を聞くと、ブラックタウンに有ると言う。バスで駅まで戻って、更にバスを乗り継ぐ場所らしい。だったら昼飯の時間で行けたし、駅でランチを食べられたじゃん!!
とりあえず駅まで戻って州役所までのバスを確認したら、到着時刻は徒歩と変わらない事が分かって、歩く事にした。↓ 州役所の建物。

州役所の受付で事情を説明したら、案内をしてくれて、約30分で「市民番号」なるものを発行してくれた。(州役所の内側の写真は撮ってよいのか?ダメだったらごめんなさい)

こらからバイクショップにバスを乗り継いで戻るのは時間的に間に合わない(Team MOTOは5時に終了だという)ので、UBERを使って店に戻る。
 UBERはBMWの5シリーズ。こんな良い車で個人タクシー?って面食らう。


 店に戻っても、なかなかバイクを見せてくれない。整備中だ!と散々待たされてやっとご対面。16時には店を閉める準備をするのでさっさと乗って帰れ?みたいな対応。
 だんだん(とっくに)腹が立ってきた。よく見ると、チェーンは錆びているし、バックミラーのネジが緩んでいる。整備していたとはとても思えない。
 少し増し締めをしたいので工具を貸してくれないか?ってお願いしたら「もう店を閉めるので無理!」って、日本では在り得ない対応だった。

 取り合えず、スマホホルダだけ取り付けて(これが無いとホテルに行き着かない)店を出る事にした。「売る時は持って来てね~」って言われたけど、ココには(絶対)売りたくないな。(最終的に、別の店に売却)


● バイクの改造
 バイクの改造は、ホテルの目の前の歩道と、4日間借りた立体駐車場の中で行った。
 ・ハンドルバーとスクリーンの取付
   ハンドルバーは、USB電源を取り付けるためのスペースを確保するために必要

スクリーンはスマホの保護(急な雨など)のために取り付ける。日本で汎用品(どのバイクでも取り付けられるタイプ)を買ったが、構造的に無理がある。低速でも風で振動が酷いと(口コミに)書いてある。スクリーンに穴を開けて、純正スクリーンの取付ボルトに強引に留める事にした。
写真は、取り付け前と後。


・USB電源の取付
 本来はリレーをかまして、電源OFFの際はUSB電源が切れるようにするのが正しい。でも工具も無いし…無理! USB電源のソケットカバーを閉じると、USB電源が切れるタイプの製品を買っておいた。これでバッテリーが上がることは無いだろう。





・空気圧の確認
 改造と言うより、メンテ。Team MOTOの整備?がかなり怪しかったので、空気圧を確認した。やはり少し低め。これから長距離を乗るので少し高めで空気圧を設定する。


・ソフトパニアケースのタイヤ巻き込み防止バー
   この取り付けのために、レンチのセットを買う羽目になった。



・ハードパニアケース
  これが一番苦労した。本当はGIVIの大型のハードパニアケースを買おうと考えてバイクのパーツショップの在庫を確認しておいたのだが、シドニーのショップには在庫は無いという。倉庫から取り寄せるには3日かかる?って、出発に間に合わない。
 困っていたら、パーツショップの店員が、YAMAHAのBikeBIZに行って相談したら?ってアドバイス。早速向かってみる。
 ここの店員のオネーサンがとても親切。サードパーティの製品で積載量は少ないが、在庫が在るという。積載量が少ないうえに、最大重量が5Kg以下だという。仕方がない。出発に間に合わせるためにはこの機種しかないのね?って言う事で取り付けも含めてBikeBIZで購入する事にした。


 このBikeBIZで最後はバイクを売ることにした。縁のあるショップになった。

投稿者について

仕事を引退し、悠々自適な生活をしている、アクティブな前期高齢者。
趣味は…テニス、ゴルフ、日曜大工、バイクや車での旅で美味しいものを食べまくる(肥満体質、高血圧の元)等など。

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