

キャサリン(Katherine)~アリススプリングス(Alice Springs)~ウルル(URURU)~クーバーペディ(Cooper Pedy)~ポートオーガスタ(PortAugusta)編
2024年6月1日
ずっと人が少ないエリアを走って来て(300Km間のガススタ以外はワニしかいない?)人がソコソコ多いキャサリン(Katherine)の町はほっとできた感じ。ショッピングセンターに行くと、アボリジニの人たちが入口でたむろしていて、何となく近寄りがたい感じ。ショッピングセンターで食料品と水を買い込み、パッキングしてキャサリンのホテルを出発。今日は、有名なデビルマーブルへ向かう途中(半分くらい)の Daly Waters Hi-Way Inn まで行く。
今日も天気が良い。キャサリンの町は晴れているとかなり暑い。町中から郊外に出て、キャサリンからスチュワートハイウェイを南下する。スチュワートハイウェイは有名な幹線道路だが、所々で道が荒れていて、気を抜くとタイヤが滑る。本当に南北間の幹線道路か?って思うくらい投資されていない。

途中で温泉♨️が在ると言うので入ってみようと「出張お風呂セット」を出しやすい場所にパッキングして出発した。
どこかのRHで、日本が大好きという女性に「オーストラリアの温泉は日本と違う、日本の温泉は本当に素晴らしい!」と言っていたが、大陸の温泉も楽しみじゃ!と期待して出発する。


Mataranka の温泉に着いた。駐車場の車一台分にバイクを堂々と停めて、温泉セットを持って温泉のある方向に向かう。途中でワニに注意!の看板在り。出るんだ!! ワニを見かけたら刺激しない様に立ち去れ?って?それだけで良いの?

駐車場から温泉までは、歩いて7~8分。途中で家族連れとかとすれ違うが、なんだか雰囲気が違う。みんな水着を着ていて、ちょっと変わった形の浮き輪を持っている。この先、本当に温泉なんて在るのか?
温泉に着いてみて分かった。水温は37度ぐらいと書いてある。水深2m、幅5~10m、長さ50mぐらいの川だ。そこに皆、水着を着て、浮き輪にまたがりプカプカ流されている。「日本の温泉が本当の温泉だよ」って聞いたのはこれだったんだ。日本式の温泉セット(石鹸とタオル)を持ってきたのは全然お門違い。

温泉は更に50Km程離れた場所にもう一か所あったが、そちらも同じような感じ。川の長さが短いだけだった。
5分ほど戻った幹線道路(スチュワートハイウェイ)沿いの土産物屋さんに浮き輪が売っていたけど、水着は持って無いし…入る気が失せてしまった。
そもそも、この温泉で、ワニが出たらどうやって逃げるんだ? って…泳げない私は、この温泉に入らない言い訳を考えながら、残念だけど温泉を後にして出発しました。

スチュワートハイウェイの両脇は、温かい気候からか、木々が多くて山がみられない。限りなく平らな台地が続く。バイクのスロットルだけをただただ捻って進む。オーストラリアの道は真っすぐな道が多く、タイヤの真ん中だけ擦り減る感じ。最初のうちは少し蛇行しながら(他に車が殆どいないので、迷惑にならない)タイヤの擦り減りを均一に!とか考えていたけど、それも面倒になるくらい「真っすぐ」の道が続く。
途中で、車種は分からないけど、バイクにぶち抜かれた。こっちは目いっぱい。う~ん。320CCでは全く追いつけない。

今日のお宿は Daly Waters Hi-Way Inn 馬と羊の牧場に併設されたキャンプサイト。馬と鹿でなくてよかった。キャサリンのスーパーでは、温めたら食べられる!と言うような冷食のバリエーションがあまり無く、ツナ缶を大量に買った。けど、何日もツナ缶とサラダ(野菜)が続いたので、あまり食べる気がしない。のでキャンプサイト近くにあるバーで食事をすることにした。

ここのバーでは「本日のおすすめ」を注文。炒飯とお肉のチリ炒め?みたいなセット。美味しい。お米がインディカ米ではない。日本のお米にちょっと似ている。お米が無かったら、夜食に炊こうかと思っていたが、これで充分。

ビールを楽しいんでいると、オージーの夫婦に声をかけられた。「コロナ前に日本に行った!素敵なところだった。中山道を歩いた!」マニアックな場所を知ってますね~。
オーストラリアの人たちが日本のファンが多い事に、いろいろな場所で感じる。
2024年6月2日
温泉の場所からさらに南下したところから急に寒くなって来た。それまでライダーズジャケットの下はTシャツでよかったが、急に寒くなって来て、休憩の度に順次下着から追加して寒さ対策をしていく。今日の計画では距離は520kmで、温かい所では十分に走れる距離だが、寒い中で走るにはかなり遠い。 Ellott と言う町で給油と、簡単な昼食(何時ものアメリカンドックみたいのと100%ジュース)を済ませる。この辺りから(寒い気候からか?)段々と両脇の木々が少なくなってきた。砂漠と言うより草原。
途中でTennunt Creakという町に寄ってみた(スチュアートHigh Wayの途中なので)。

「博物館のような街」と誰かのブログに書いてあった記憶が在る。
町中のいくつかの通りをバイクで走らせてみたが、人の気配が無い。車の通りも少ない。IGAショッピングセンター以外のお店はシャッターが閉まっている。今日は休日だったっけ? Tennant Creak で公園のトイレに立ち寄って、ちょっと歩いたらアボリジニの人たちがいっぱい、たむろっている。「アリススプリングス近辺のアボチャンたちは、チョッと知恵がついていて、バイクの備品が盗まれるから気を付けて!」と言うAlexちゃんのアドバイスが気にかかり、すぐにバイクに戻って出発する事にした。
人種差別をブログに書くと問題かもしれないが、やはり用心に越したことはない。

人気のデビルマーブルの近くのKarlu Karlu /Deviles Marbles Campgroundは予約が必要。なので予約のために電話をかけたが出ない…ネットだと、何時もの(苦手な)National Parkサイトからの予約の様だ。仕方がないので、デビルマーブルから5Km程先、Devils Marbles Hotel のテントサイトを予約した。寒い中での長距離移動だったので、結構飛ばしたつもりだったけど、夕日に沈むデビルマーブルを左手に見ながらHotelに向かう時間になってしまった。
ホテルサイトの駐車場で、オフロードバギーの大会出席者たちがライダーズスーツを着たままビールを飲んで大騒ぎしている。テントサイトはその裏で、テントで宿泊しているのは自分と…珍しくもう一人いた。ホテル(と言う程ではない、造りはプレハブみたい)は宿泊客が多い様子。今日はホテル併設のバーでスパゲティを食べた。美味しかったのだが、照明が暗くて写真ではおいしそうに映らないな。

レストランでは高齢の夫婦が多い。GUSSさんが「オーストラリア人は65歳で定年を迎えたら、夫婦でオーストラリアを旅するのが夢なんだ」と教えてくれたが、確かに65歳を超えていると思われるカップルが多い。
しかも、殆どのカップルがワインを1本注文して…飲み切っちゃうんだ。
2024年6月3日
今日はアリススプリングスまで行く。ウルル観光の拠点と言われる大きな町。そこでバイクのオイル交換をする予定。
8:30にテントサイトを出発した。寒くなってテントが結露しても、乾くまで待つのは止めた。バサバサして水分を少なくして畳まないと、時間が勿体ない。


昨日、宿泊地に着いたのが夕刻だったので、朝イチにデビルマーブルを再訪問する事にした。数個の岩だけかな?と勝手に想像していたが、岩(マーブル)の数はかなり多い。不思議な岩だなぁ…と眺めていると、オージーのお爺さんに声をかけられた。お爺さんも、この辺りの観光は初めてだったらしく、互いに長距離の観光を「気を付けて!」って挨拶して別れた。


今日は480km走る予定。スチュアートHigh Wayも大夫南へ来ると、少しだけ道が良い気がする。ただ、家畜などがこの道を超えて行かないようにする鉄のレールみたいな装置が道に植え込んであり、これを超えるのに気を遣う。時速40Km程度に速度を落とさないと、小さなバイクだと危険。
途中、大陸縦断鉄道を跨ぐ。途中で何度か鉄道を見るが、スチュアートHigh Way近くで列車が走っているのを見たのは一回。カメラがナビに使っているIphoneとGoProだけなので、上手く撮れなかった。


オーストラリアのPAは殆どがダート。少ない距離でもあまりダートは走りたくない。トイレが在るPAと無いPAが在る。トイレマークの在るPAに立ち寄っては軽いストレッチと水分補給をする。この辺りまで南下するとワニの生息地ではなくなるので、ちょっと安心。
それにしても、町と町の間が100Kmぐらいある途中のPAでのボットントイレ。どのトイレにもトイレットペーパーが必ず有る。切れていたのは長い旅で一か所だけ。どうやって補充しているのか、不思議。
アリススプリングスに近づくにつれて、木々が疎らになって来た。午前中は快晴だったが、アリススプリングスは雨予報。段々、空模様が怪しくなってきた。

宿には16時到着と連絡していたが、少し急いで走ったので15時には到着できた。
アリススプリングスを囲う小高い山は、オーストラリアで見た山の中でもちょっと異質な感じ。雨雲が近づいている感じと合わせて写真に収める。
今日の宿はバックパッカー用のホテル。高い塀に囲まれていて、塀の中が全く見えない。扉は全て閉まって鍵がかかっている。扉を見ると「先ずは電話してね」と書いてある。でも電話番号が何処にも書いてない。予約サイトに記載されている電話番号を確認しようとしたら・・自分の電話が機能しない。あれ?ってショートメールを見るとvoucherがなんたらと来ている。昨日の夜Vaucherの暗証番号は入力したはずなのに、認識されていない様だ。さて、…と思案していると、中から宿泊客と思わしき人が出て来た。助かった。
とりあえずレセプションで予約の確認。その後、受付のネーチャんに、ショートメールを見せて相談したら、やはりvoucherが払われていないらしい。昨日の夜、テントの中で暗証番号は入力したはず。wifiでないとダメなのか?と言う事で最初にホテルのwifi繋がせてもらって、voucherの暗証番号を再入力したら…電話が通じた。良かったぁ~



このバックパッカーホテル。雰囲気が変。落ち着かない。
あまり人数が多い部屋ではなく3人の少人数の部屋を予約したら、中庭を通って屋外のトイレから一番遠い部屋(と言うか…小屋)だった。
宿泊初日の夜は雨で、夜中の雨の中、トイレ3回行くのは正直キツかった。さらにはWifiが母屋しか届かない。一番遠い部屋だったので、Goproのデータがアップロードできない。既にメモリは一杯なので、夜中にデータをアップロードしようとしても全く出来なかった。
宿に着いてから、先ずは食料品店を探す。雨が降っていたので受付のお姉さんに傘を借りて、真っ暗な中を心細くなりながら10分ほど歩いてショッピングセンタへ向かう。(オーストラリア人はよほど酷い雨でないと傘をささないらしい)店は19時まで空いてるとの事。前泊したホテルの冷蔵庫に果物を全部置いてきちゃった(忘れた)ので、果物と食料品をの調達に走る。
その後、夕食はホテルに一番近いバーに入る。鳥とビール🍺
お米が食べたかったが、雰囲気の変なキッチンで初日に調理する気が起きなかったので今日は炊飯は諦めた。。
2024年6月4日
先ずは違和感満載のバックパッカーホテル。ここには3泊してバイクのメンテナンスをする予定なのでで問題解決をしなければならない。


朝起きて、レセプションのお姉さんに「自分が高齢なのでトイレが困った事、wifiが遠くて繋がらない事」を説明して、部屋を変えてもらった。今度はトイレから一番近い部屋。良かったぁ…Wifiもつながるし、快適じゃ!!
今日はバイクのYAMAHAショップへ朝イチ訪問。宿からバイクで7〜8分。歩いて30分の辺り。ショップのオーナーは右腕骨折?でギブスをはめて少々無愛想。だが、奥さんが親切。オイル交換とチェーン、ブレーキ、タイヤ等等の確認をお願いした。午前中で終わるとの事。ブラブラとアリススプリングスの繁華街をホテルに戻る。朝一は曇りだったが段々晴れてきた。静かな街並みで、昨日の雨が嘘のように晴れて気持ちが良い。
12時ごろバイクショップから「できたよ」の電話。歩いて取りに行く。バイクはチェーンの張りの調整以外はオイル交換くらいで、特に異常はないとの事。やっぱり丁寧に乗ってるぜ。このままシドニー迄行けそうだ。

途中でガソリンを入れてホテルに戻り、洗濯をしながらテントを干したり、GoProのデータをクラウドに上げたりしていると時間が過ぎる。昨晩は外食だったので、今日は自炊。アボガドサラダとお米。オーストラリアはアボガドが本当に安い。
2024年6月5日
今日は一日、バイクでアリススプリングスの西側の景勝地に行って見る事にする。ブルームのホテルで一緒に飲んだおじさんに教えてもらった。適度な飲み物と食べ物を持って、片道70km程の往復路に向かう。
朝、7時に起床。朝飯にシリアルと果物を食べて、着替えて出発した。同室に自分以外に3人、宿泊していたので、音を立てない様に苦労した。皆さん遅くまでスマホ、恐らく自分の国ではの友達とのチャット?でかなり遅くまで起きていた様子。

全行程の1/3ほど走ったら、寒いだけじゃなくて、雨が降り始めた。荷物が無いからスピードを出せると思ったけど、横風と雨と寒さでアクセルが回せない。
アリススプリングス西側の景勝地の一番奥:オーミストン ゴージ & グレン ヘレン ゴージ(Ormiston Gorge & Glen Helen Gorge):に行くのは、雨で諦める事にした。
奥から2番目:スタンドレー チャズム(Standley Chasm)に向かう。駐車場にバイクを停めて、ショップで入場料を払う。


「往復1時間のトレッキング」と書いてあるが、ゆっくり歩いて片道20分程度だった。途中で分岐が有り「エキスパートのみの13.5kmのコース」と書いてある。ちょっと行くのは無理だな。
この渓谷の更に先は湖のようになっていて進めない。この写真の割れ目の先端で行き止まり。ここで折り返す。
素晴らしい景色を堪能してから、ショップでコーヒーと甘いケーキを注文。そう言えば、オーストラリアでケーキを食べるのは初めて。
寒いのに、テーブルとイスはオープンスペースにしか無い。あっと言う間にコーヒーが冷めてしまった。

一番手前の景勝地:シンプソンズ ギャップ(Simpson’s Gap);山脈が大きく切れこんだ巨大な渓谷。壮大な景色。これは来る価値がある。切り立った絶壁が直ぐ頭の上まで来る。
ブラックフットワラビーが出ると書いてあるけど、その雰囲気は皆無。ただ風の音と自分の足音しか聞こえない。他の観光客は、車1台での家族4人。本当に人口密度が低い国。
さて、宿に帰って洗濯して、明日に備えるかな。
ガソリンを入れて、昼過ぎに宿に戻った。昼飯にラーメン作って、、ツナ缶がない事に気がつく。
夕刻にスーパーへ寄って、大量の?ツナ缶を仕入れて…夕食は昨日と同じバーに入る。他の店もあったのだが、何となく雰囲気が気に入った。


この店の名物、ってメニューに書いてあるのを頼んだが、今日は仕込んでいない?ってオねーちゃんに謝られてしまった。
一番小さいお肉は何?って聞いたら手羽がお勧めだという。
手羽のケチャップ&マヨネーズ味。独特なスパイスだけど、まあ美味しい。
ホテルに帰って、お米を炊いて、ツナ缶と共に食べる。ツマミとビールだけ!っていう訳にはいかない。
明日の朝は早く出発するので、荷物をパッキングして、夜のうちにサイドバックをバイクにセットする事にした。夜のうちに、お世話になった受付のお兄さん、お姉さんに挨拶をしておく。
2024年6月6日
今日はいよいよ、ウルル!エアーズロックと言う表現が日本では通じるが、ユラーラとか、いろいろな言い方が在る。寒い中の長距離なので、かなり早い出発にする。出来るだけパッキングして、前日にサイドバックを取り付けておいたので、朝のバイクへの積み込みはメインのバッグ一つだけ。
2泊目のバックパッカーズの4人部屋の他の3人は全員、可愛い女の子達。ゴープロのアップロードが夜のうちに完了出来るか?が気になってあまり寝られなかった。が逆に6時には起床出来た。未だ暗いがキッチンに行って果物で朝食を食べる。メインバッグを持ち出してセットする。結局、一番お世話になった受付の可愛い娘の写真を撮る機会を失った。
7:30に出発。寒いので早々にレインウェアを着る。これが良かった。アリススプリングスを出て1時間もしない所から深い霧が続く。雨では無いがかなり濡れる。メットのシールドを時々、手で拭いながら進む。滑りそうで、寒いし、怖いので85kmくらいで霧を抜ける。霧を抜けたら、そこは晴れ!!


Erldunda RH ロードハウスに着いたのは、10:30に到着。やはり早く出たのが良かった。ガススタはかなり混んでいて、そのレジもかなり並んでいる。とりあえずガソリンのお金を払って、レセプションに向かい、明日の予約が取れているか、を確認。
オーストラリアでウルル(エアーズロック)は外せない!って思っていたが、泊まるのは1泊にした。電話で予約を入れたので、拙い英語が心配(電話で予約が取れていなかった経験あり)。折り返して戻ってくる、ココのロードハウスに予約を入れていた。
身体が凍えているので、コーヒーと小さいピザで温まる。11時に出発。ここから244km。2.5時間と出たが、4時間かかると読む。3:00着でエアーズロックを観光出来るか?
途中で、エアーズロックが見えた?少し違うなぁ、、、コナー山でした。天辺が平ら。遠くに見えるけど、かなり大きな山です。
15:00にウルルの宿営地に到着。

何処に行けば良いのか?マップは従業員のエリアで「到着した!」となってしまった。キャンプグラウンドはもう少し先の様だ。車が並んでいて、受付が見つかった。
バイクを先の駐車場に止めて、受付に向かう。良かった!電話予約出来ていました。
受付に地図が置いてあった中に、日本語のモノもあったので載せちゃう。流石に分かりやすい。今、宿営しているのはYULARA(Ayars Rock Resort)。国立公園内は(聖地なので)宿泊施設などが建てられないとの事。
このキャンプグラウンド、値段が少し高いだけあって、管理は行き届いている。
とにかくテントを張り、鍵をかけてバイクにまたがる。

宿営地から約7Km先にエアーズロック(Uluru)がある。15:45に出発!
途中のゲートで3日分のチケットを買う。チケットの種類は1日か3日分しか無いらしい。2日分は無いのか!!
エアーズロック、デカいです。一つの岩??
想像の3倍?バイクで一周するのに30分かかった。写真はバイクの影が写っているものを載せました。ほとんどが断崖絶壁。一か所だけ傾斜の緩いところがあり、そこは昔、皆が登っていた足跡があった。現在は登山(登岩?)禁止との事。アボリジの聖地というのが理由らしいが、それ以前に危ないでしょ。後で聞いたら、年間何人も滑落死していたとの事。確かに、滑落したら途中で止まる所が無い。下まで落ちたら死ぬな…

エアーズロックを充分堪能したので、7Km戻って宿営地サイトに戻る。

テントに戻ったら隣に小さなテントが2つ、更に奥にちょっと大き目なテントが一つ。2つのテントのカップル(まぐ君、ソルカちゃん)と仲良くなって周囲を散策した。なんだか、ネットのゲーム仲間で恋人同士では無いらしい。で、国は違うけど、待ち合わせて一緒に旅行?テントは別?訳がわからん。カップルはテント近くのキッチンで夕食を作ると言うので、自分は高級ホテルエリアを探索してビールを堪能した後に戻って米を炊いて夕食。高級ホテルエリア以外はネット無しなので21:00には就寝。
奥の大きなテントは、日本人っぽい。テント泊だからか?テンションが高くて、話しかけるのは今日は止めておこう。
2024年6月7日
テントを畳んで、MTオルガ(Kata Tjuta)まで51kmの距離。2時間散策して12時にMTオルガ(Kata Tjuta)を出る計画。
出発する前に、隣のカップルと更に隣の日本人若手組に挨拶しておく。日本人たちはシドニーから車で来たそうな。学生との事。初めて日本人の男性と話が出来た。オーストラリアに来て(オーストラリアだけではないが)日本人の男性を見かける事が少ない。
出発して、昨日3日券を買ったゲートに到着。QRコードをかざしたらバーが(無事に?)上った。操作が日本の機会と違うのでドキドキ。大きなエアーズロックに近づいてから、道を右折してMTオルガに向かう。途中でMTオルガが見えてきた!けど右手方向、GoProが左手方向なので、上手く映らない。

なので、途中のヒュースポットで全景を堪能する事にした。
「風の谷」は徒歩往復で2時間かかるとの情報なので、「ワルパ渓谷」を選択する。それでも往復1時間。途中で、日本人観光客の団体とすれ違う。バスツアーとの事で、何組かの人たちと会話を交わす。日本人はツアーなんだ…

「ワルパ渓谷」は短いと聞いたが、なかなかの長い工程。
汗をかいてしまった。寒い中、冷えて風邪をひきかねない。下着を着替える気にならないので、ネックウォーマーだけ追加してユラーラまで戻る。ガソリンスタンドでガソリンの補給と、何時もの様に併設のコンビニで簡単な昼食をとる。
宿泊予定のErldunda RH ロードハウスまで244km。補助タンクも満タンなので、早いペースで25km/ℓ。少し飛ばすかな…。


Erldunda RH ロードハウスに着く。とりあえず、汗を流したかったのでシャワーを浴びる事にした。その後、このRHで夕日が綺麗だというビュースポット(櫓)にて夕日を堪能した。RHに宿泊している人たち20人ぐらいが櫓に上っていたが、天気が晴でよかった。皆、仲の良さそうな老年カップル。若い人が居ない(笑)。
夕日を堪能した後、RH併設のレストランに向かう。チキンカツとビール。テントを止めて、今日はキャビンに泊る。キャビンの中でお米を炊いて炭水化物補充して就寝。
今日はテントスタートだったのもあって、ヘルメットのタオルも忘れるし、何を何処に入れたか?も定かで無い。靴下も何処だ?状態。パッキングし直しは明日だ。
明日はホテル発なので、早く出られる。事前のパッキングと寒さ対策が肝心かな。
明日は予約サイトでクーバーペディの洞窟ホテルを予約してある。
明後日は…予約していない。まぁ、テントサイトなら予約なしでも大丈夫だろう。
Kata Tjuṯa Sunset View Area, Petermann NT 0872 オーストラリア
2024年6月8日
キャビン泊なのでテント撤収の手間が無くなり、早目に出られる。
クーバーペディまで484km 5時間と出たが7時間かかるな。7:30に出る予定で6:00に起きたが未だ暗い。でも7:00には車組は出発していく。なんでそんなに早いんだ? 15時到着予定。Coober Pedy 観光は…今日は難しいかもしれない。

Coober Pedyの手前20Km くらいから、スチュワートHWの両側に小高い小山が多数見かけるようになってきた(写真)。小山の数は異常に多い。これらの小山はオパールの採掘で出た土を盛っているらしい。素人は穴に落ちたら助けられないので、立ち入り厳禁との事。クーパーペディの町の写真はブログなどでよく見るが、この走っている道路から見える光景は見たことが無い。この写真は貴重な記録だと思う。


14:30ホテルの在る山の麓に到着したが、ホテルに行く道中の水道管が破損したとかで通行止め。迂回路を探して(ダートだった)やっとホテル到着。でも、ホテルって言うのに無人だし。30分くらいウロウロして、別の部屋?に泊まっているカップルに助けを求める。メールが来ていないか?と言われて、長文のメールを再確認したら、部屋3と書いてある。鍵の出し方を教えてもらい、やっと入室出来た。疲れた。

「Coober Pedy は不思議な雰囲気の町」とよく言われる。町に着いてみて、良く分かる。空の色も変だ! 町はバイクで10分も走れば端から端まで行けてしまう小さな感じ。今日の夕食はグーグル君の点数が高いピザ屋さんに決めたのだが、歩いて20分ほどかかる。ホテルの隣の家の、凄く大きい犬が放し飼いになっていて出られない。夕方まで待って、犬が未だいたらバイクで行く!と決めて外に出たら、家に入ったみたいだ。迷惑千万!予約サイトに「近所の犬が邪魔・迷惑!」って目いっぱい書いた。

ピザ屋さんに入ると、既に酔っ払った人から「何処から来た?日本?あんたは運がいい、このピザ屋はこの町で一番美味いピザが食えるぜ!」
成程、ピザは美味い!あ食べきれない。でも。。。この町で一番?この小さな町でいくつピザ屋が在るんだ?

ピザ屋からの帰り道、多くの野良犬に怯えながら、洞窟ホテルに戻る。
Coober Pedy はオパールの町。その採掘の収入だけで皆が生活している。雨は月に2~3回しか降らず、水が一番の貴重品らしい。昼と夜の寒暖差が激しいので、冷暖房装置が出来るまで町の人たちは町の真ん中にある山に穴を開けて住んでいた。その穴を利用して、今は洞窟がホテルになっている。
この洞窟ホテルは一番有名らしく、息子のお勧めだった。中の設備は一通り整っている。でもシャワーの水はぬるぬるしていて、気持ちよくはない。水は貴重品らしいので…早々にシャワーを切り上げて就寝。
2024年6月9日
Coober Pedyの町を散策してから出発する事にした。オパールの採掘に関する展示を色々なところで見ることが出来る。

一通り町をバイクで散策した後、ガススタに寄ってガソリンを満タンにしつつ、コーヒーで体を温める。ガススタのオねーさんに「お勧めのオパール屋さん」を教えてもらって、そちらに向かう。

この店で上品な、自分よりちょっと年上の女性に色々説明してもらった。自分の夫はオパールの採掘をしていて、先に逝ってしまった。息子も採掘員。孫は中学生で、採掘員をすると言っている…
なるほど、何となく不思議な街の理由が分かった気がする。この町の人たちはオパールしか知らない。町を出ようとすると、北に500KMでアリススプリングス、南に500Kmでポートオーガスタ。町を出ない人が殆どで、一生を終えていくのだな。。。

洞窟のホテルでWifiが使えたので、明日のホテルを予約した。今日はクーバーペディを観光してから出発するので、途中のGlendamboと言うキャラバンパークのテントサイトに泊まる事にした。クーバーペディはそこそこ寒い程度だが、天気予報を確認したら、今日のポートオーガスタを含む以降のエリアは極寒!!
寒いのは嫌だな~って思いながら、クーバーペディを出発して、今日の宿営地を目指す。


Glendamboはキャラバンパークと書いてあったが、西海岸のキャラバンパークとはかなり趣が異なる。先ずはとても広い!!一番奥の、赤茶けた砂のテントサイトで、そこから表のレストランまで7~8分かかるくらい広い。う~ん。寒いし…心が折れてキャビンに空きが無いかを確認したら空いていた。キャビンは一番奥の部屋を指定された。安い部屋は奥らしい。手前のちょっと高そうなキャビンには、オーストラリアでは珍しいハーレーが2台、停まっていた。温かいシャワーが有難い。シャワーを浴びた後、レストランで夕食にした(一番奥だったので、やっぱり遠かった)そう言えば温野菜なんて食べてなかったので、メニューにあった写真のセットで注文。美味しい!
今日以降、出来るだけ安い宿を探して、テント泊を諦める事にした。

オーストラリア初期は寒い中を300Km/日 で移動したが、もう帰る道中なので500Km/日は確保したい。&6月のシドニーは真冬!走り出した晩秋よりもかなり寒いはず。テント泊は…もう寒すぎる。
写真は泊ったキャビン。エアコンの屋外機が室内機と一体になっている。ウィンドクーラーの壁掛け版?みたいなエアコン。当然?音が酷いし、暖房は電熱器を加えている感じ。この先の宿泊先でもよく見かける、オーストラリア定番のエアコンらしい。(都会では見ないが。。。)
Glendambo Hotel
2024年6月10日
朝早く出発したので(寒いけど)朝日がさす中でのバイクは気持ちが良い。快調に飛ばす。所々の動物ゲートでスピードを落とさなければならない。スチュワートハイウェイの南になると、このゲートの数が増えた気がする。

ポートオーガスタ(Port Augusta)を目指す。
雨がほとんど降らないと言うだけあって、道の左右は草原、と言うより砂漠。ポートオーガスタに近くなってくると、段々と草木が増えてきた。
スチュワートハイウェイの途中でカメラマーク! 湖が見える。誰もいない。しばし休憩。


こんな感じで途中の景勝地を、トイレ休憩と併せて見学しながら進む。なかなか晴れてくれないが、時々日が差すのでありがたい。
お昼過ぎに、ポートオーガスタ(Port Augusta)に到着。ホテルのチェックインにはかなり早いので、市民センターみたいな所にバイクを停めた。
前回はキャンプ場にあまりに早く着いたため、予約を一日前倒しにして泊まっただけ。少しぐらい観光したいな…と思って出たが、寒くてスピードが出せない。ポートオーガスタ(Port Augusta)の観光案内があって、簡単な軽食が食べられるらしい。食事をしているのは殆ど高齢者。料金はかなり安い。「旅行者だけど、ココで食事は出来るのか?」って聞いたら「もちろん」との事。でパンピザみたいな料理とコーヒーを注文。

食べ終わってから、厨房のお姉さんに「使い捨てカイロが欲しいのだけど、どこで買える?」って聞いたら、大きなショッピングセンターを教えてくれた。ありがたや! 食事が終わってから、ショッピングセンターで小振りの「使い捨てカイロ」を沢山購入。バイク用の手袋は夏用で、その下に山用の手袋を重ねて使っていたが、指先が冷たくてたまらない。バイクのグリップにビニールテープで2個づつ巻きつけて…ちょっとグリップが太いけど、チョッと快適になった。助かった。


ホテルは予約サイトで安かったところ。でも、2階の一番奥。「荷物が多いので駐車場近くにならないか?」ってお願いしたが、値段が高くなる…との事で断念。
裏手は鉄道が走っていたが、殆ど電車が走ることが無いので(部屋にいる時は一回だけ)うるさい事は無かった。シャワールームが遠いので、熱いシャワーを浴びた後、寒い廊下をトボトボ。
部屋にはキッチンが無いので、レストランを探すことにした。点数の高いカレー屋さんが徒歩10分ぐらいである。暗い道をトボトボとカレー屋さんに向かった。カレーは本当に久しぶり。ナンではなくお米にしたが、この店、本当に美味しい。7時ごろだったけど、客は僕しかいない。流行っていないのか?そんな事ないよな?不思議。
この辺りの写真を撮り忘れたのが残念。
オーストラリア一周ツーリング⑩ 完結編