オーストラリアをバイクで一周すると決めて、色々な準備をしました。「何故?オーストラリアなんて、良く分からないところを一周するの?」は自分でも謎。バイク乗りの夢?冒険野郎?
 一生のうち「他の人はまずやらない」事で、出来る事をやってみようと思い立ち、何となくの構想から2年。65歳の誕生日が6月。勤め先に我儘を言って(本当に申し訳ありませんでした)3月いっぱいで退職させていただき、4月から3か月かけて一周してきました。
 こんなバカな計画を認めてくれた奥様に最大の感謝。応援してくれた友達に感謝です。
 途中で体力の限界を感じ始めた時、「諸事情でちょっと早く帰って来てよ!」と実弟から連絡が入り、2週間ほど予定より早く帰ってきました。が、ほぼ元々の計画通り、完走しました。
 (元の計画は、ダーウィン(Darwin)に行って、YularaからTenant Creak まで戻って(700Km?)東海岸を走る…でしたが、3か月で小排気量のバイクでは無理と途中で判断しましたのもあります)
 
準備編の内容は、こんな感じです。
1、バイクの購入
2、キャンプ道具の準備
3、国際免許、パスポート
4、シドニーでの準備編

1、バイクの購入 → オーストラリア一周ツーリング②バイクの準備編 を参照してください

2、キャンプ道具の準備
(1)積載確認
シドニーでヤマハのMT3を購入する事に決めたので、どんなバイクなのかを日本で確認する事にしました。YAMAHAショップのレンタルは6時間で1万円!高い!! 本当は最新式ではなくて、買う予定の5年前の年式のMT3をレンタルするつもりだったけど、「レンタル予定のMT3が売れちゃった」ってショップからの連絡で、急遽、最新式のMT3に変更。
 軽く乗ってみて、そこそこの燃費とスピードが出ることを確認。まあ、これなら長距離は走れるかな~と、無理やり納得する(もう少し大きい方が良いかな?と言う思いも捨てきれないが。。。実際、やっぱり小さかった)

 自分の車庫にレンタルしたバイクを持って帰り、今回使うツーリングバッグを載せてみて、実際の使用感を確認しする。
 後ろにハードバックパニアを付けたことを想定した位置にツーリングバッグを取り付けてみて、自分が座れることが出来る(かなり狭いけど)のが確認できた。 サイドパニアは防水加工されたソフトパニアをネットで購入。形が崩れるとタイヤへの巻き込みが心配なので、底敷きを自作。プラベニを使うことも考えましたが、3か月連続で使うので、丈夫なベニヤ板を加工しました。

(2)キャンプ道具
・テント(コールマン:前室が付いているツーリング仕様のモノ)
・コット、陣幕、寝袋(小型のを2つ、寒いときは重ねて利用)
・ケトルなど、調理道具も出来るだけ軽いものを準備。
・蚊取り線香他、
何時も、スズキのV-Strom1000にハードパニアを取り付けて、更にツーリングバッグを利用するのを前提に準備してしまい、大失敗。YAMAHAのMT-03の積載能力は、何時もの1/2程度。実際に持って行った荷物の総重量は35Kgを超えていました。
結局、途中途中で5Kgづつ、3回に分けて不要な荷物を日本に送り返す羽目になりました。計画不全。
送り返したキャンプ道具 → コット:出来るだけ軽くしたいので…日本へ
             陣幕:同上 まあ、普通に考えてバイクツーリングには不要
             アルコールストーブ:これ自体は小さくて軽いのですが、オーストラリアで良質のアルコールが手に入りにくい&ガスとの2熱源は不要と考えて…日本へ
泣く泣く現地で手放した道具 → オイルランタン。これも良質のオイルが手に入らなかった。


3、国際免許、パスポート、ビザ
 国際免許:お巡りさんに停められて「国際免許を見せろ!」って言われた事はありませんでした。私は神奈川に住んでいるので、二俣川免許センターで発行してもらいました。発行の方法は、色々なブログなどで発信されているので割愛します。二俣川の場合、必要書類に不備が無ければ、半日で取得できます。使ったのは・・・最初にバイクを買った時、YAMAHAショップで代車を出してもらう時と、西北エリアのガススタで(何故か?)一度だけ提示を求められました。
 パスポート:期限切れまで半年以上の余裕が無いとダメらしいです。オーストラリアへの入国や出国に必要なだけではなく、ホテルのフロントで提示が求められます。更に、ガススタでも提示を求められることが数回、在りました(これは意外でした、後から考えると…軍事施設に近いガススタだった様な気がする、考えすぎ?)
 ビザ:オーストラリアのビザはスマホのETAと言うソフトを使って申請します。驚くほど簡単です(英語が読めれば)。私は出張で申請したことが在ったので、経験済で、簡単でした。


4、シドニー迄の旅~シドニーでの準備編
(1)両替編

 レートはひどい円安。先ずは当座のお金を羽田空港で換金しました。

 この後、オーストラリア各地で換金しましたが、結局、羽田空港で換金した時のレート(手数料含む)が一番良いことが分かりました。東南アジア各国で換金した時は現地の方がレートが良かった(銀行ではなく、市中の換金所)のですが、オーストラリアではレートが悪いですね。


(2)お見送り
 先輩、同期の友人に見送られ、羽田空港を出発。
その時の荷物を見て、二人とも(あまりの量の多さに)ビックリ! 特に先輩は登山が趣味なので「こんな沢山の荷物、本当にバイクに積めるの?」って。 まぁ、何とかなるでしょう…と答えたものの、自分でも呆れている。私はANAのゴールドメンバーなので、多少のオーバーウェイトでも大丈夫だと思っていましたが…追加料金を取られてしまいました。ありゃりゃ…





(3)チョコレートプレート


 ちなみに、私はANAのスーパーフライヤーズで、飛行機には早めに乗れます。今回は後方席で、CAさんとお話し…「会社を全て引退して、オーストラリアをバイクで一周するんだぁ~」って話をしたら、到着前にチョコレートプレートをプレゼントしてくれました。ありがとう!


グアムを通り、真っすぐオーストラリアへ。
帰りもこの地図を見たら、セブの方から戻るのね。何が違うんだろう。





(4)いよいよシドニー

 シドニー国際空港に到着し、Simカードを購入。e-SIMと言うのも有るらしいが、情弱の私はハードに拘る。オーストラリアで一番通信範囲が広いというTelstraのカウンターに寄って(それでも全行程の70%以上?電波が通じない過酷な環境を後から知りました)SIMの交換。3カ月にわたる長い期間の購入なので、1カ月ごとにヴァウチャーを登録しなければならないと言う。最初に3ヶ月分のヴァウチャを支払い、月替わりの際に渡された暗証番号を入力する必要があるとの事。成程と思ったが…この2回の暗証番号入力に失敗して電話が通じなくなり、2回も慌てる羽目になったのは口述します。

Uberで車を手配して(タクシーよりも安くて便利)予約していたホテルに向かう。
 泊ったのはシドニーの繁華街のど真ん中、「The POD Sydney」というバックパッカー用のホテル。韓国系?の可愛い女の子が受付をしてくれた。出来るだけ安いホテルを選んだのつもりですが、それでもシドニー繁華街のど真ん中で、高いです。
客層は…韓国人が7割??なんでも、韓国内のSNSで有名なホテルらしく、皆さん韓国語で話している。ここで5日間、旅の準備をすることにする。
近所でバイクが停められる駐車場を探して、徒歩5分ぐらいの立体駐車場がバイク駐車が安い
らしい…で、訪問して料金、入退場の方法などを確認した。立体駐車場内でバイクの改造をしたので、本当にお世話になりました。

(4)キャンプ道具の小物購入
 キャンプ道具は持って来たけど、それに使う小物を探す。
・ランタン用のオイル:これがシドニー市内のどこにも売っていない。Google Mapに出てくる山の道具屋さんを全て回ったけど、売っていない。店員さんに聞くと「郊外のショップなら売っている」との事で、バイクで1時間弱走ってショップへ。なるほど…と購入。しかし、このオイルがとんでもない代物で、その結果は。。。ツーリングの初日で分かった。
・ガスコンロ用のカセットボンベ:これも郊外の店で買いました。1本単位では売っていない(まぁ、日本でもそうだけど)4本セット・・・ああ、持ち物が増える。
・エタノール:お米を炊くアルコールストーブの燃料。これもシドニー市内では見かけない。色々聞きまくって「アルコールではなくてエタノールではないの?」って言われた。これも郊外のショップまで出かけて買う羽目になった。

(5)ちょっと日常
・オーストラリアの物価は高い。USA程ではない?とは聞くが、円安の影響は顕著。オーストラリア一周に出かける前に散財してはいけない!と近所のスーパーで買った食材で出来るだけ自炊する事にした。朝はシリアルと果物。昼は具沢山ラーメン。夜はテキトーに野菜とソーセージを炒めて…など。
買い物に行ったスーパーの入り口に、ハンバーガー屋さん、SUSHI屋さん(寿司ではない?)が有って…ハンバーガーは安めで美味しかった。SUSHIは…ツナは美味しかったが、から揚げを酢飯に乗せて「寿司」とは言わないでしょう(笑)
 ホテルがバックパッカー用のホテルで韓国の若者多数。共用の台所は何時も若者が占有しており、ゆっくりお米を炊く雰囲気が無い。ちょっとホテルの選択に失敗したかな?
・そんな食事をしていたら、やはり米が食べたくなって、歩いて5分の「やよい軒」で夕食。注文は…「かつ丼」日本の味とお米で、一応満足。日本の約倍の金額だけど、お米の味はまあまあ。
・ワイヤレスイヤホンを日本に忘れた!
 バイクのヘルメット装着のスピーカーで音楽など聴ければよいか。。。と考えていたが、日常の音楽が無い。しまった!という事で、近所(でもないか)のショッピングセンターに入っていた「JB WIFI」でJBL製のワイヤレスイヤホンを購入。一番安いのがこれしか無かった。

・ちょっと観光
 シドニー観光は帰って来てから…と考えて、夜の観光?でキングスクロスへ行ってみた。有名なコカ・コーラの看板から始まって、色々な飲食店や・・・もっと危ない雰囲気を想像していたけど、全然健全な街。拍子抜けしてしまった。

投稿者について

仕事を引退し、悠々自適な生活をしている、アクティブな前期高齢者。
趣味は…テニス、ゴルフ、日曜大工、バイクや車での旅で美味しいものを食べまくる(肥満体質、高血圧の元)等など。

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